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青山学院大学駅伝部 原晋監督の選手育成方法とチームマネジメント

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ご訪問いただきありがとうございます。

ビジネス心理コンサルティングの林 恭弘です。

 

青山学院大学の大学駅伝3冠と箱根駅伝3連覇達成のインパクトは、テレビなどで応援された皆様の心の中にもまだまだ鮮烈に焼き付いているのではないでしょうか。

そしてこの偉業は原監督の指導力なくして成立することはなかったことは言うまでもないと思われます。

 

原監督は「目標を明確にして語る」ことの重要性を説いています。就任時には「箱根駅伝に5年目で出場、7年目でシード獲得、10年目で優勝」というプレゼンテーションをしています。実際には11年目で見事に箱根を制し、目標達成しています。

そして「明るく、楽しむ」ことも強調しています。駅伝という、距離も長く過酷なレースを戦い抜くには辛く厳しいことが前提ですが、それではメンタル面が持たないというのです。箱根駅伝に初優勝したときには「ワクワク大作戦」というスローガンを掲げて、「走る選手も、観てくれている観客にもワクワクしてもらえるような走りをしよう」と呼びかけたそうです。

 

このように2012年に出雲駅伝で初優勝を飾ってからは爛リスマ指導者瓩噺討个譴襪茲Δ砲覆辰晋挟篤弔任垢、就任後の数年間は試行錯誤のうえ、うまくいかないことの方が多かった時期を耐えたようです。

このような時期が続き、原監督は選手のスカウト基準を見直す決断をします。その選考基準とは、「タイムよりも表情を重視し、表現力がある選手。自慢話をさせて吟味する」ということです。その理由は、「表情が豊かで明るくなければチームの雰囲気も良くならない」「引退後、サラリーマンになったときもコミュニケーション能力が大事」「心根の悪い選手は絶対に取らない」ということからです。

 

さらに育成方法も大きく変化していきます。毎日のスケジュールは、朝は5時に起床して7時半までトレーニング&練習ということですが、共通のメニューは週に3日のみで、その他は個人に任せているそうです。自分に必要なトレーニングメニューを考え、自身の能力を伸ばす工夫をするためです。このことを通じて自主性を高め、常に自分で考える習慣にもなります。ちなみに午後以降のトレーニングや練習は、選手それぞれの授業があるため、義務づけてはいないということです。つまり強制される要素はほぼないということにもなります。

ただし、共通メニューや個人メニューの内容については選手たちとしっかりとコミュニケーションを取っています。

 

「根性論だけでは今の学生はついてきません。緻密さと理屈が絶対に必要です。最初に方程式を示して、この練習はどんな目的で行うのか。そういうこともきちんと話します。また理屈だけでは男は動きません。オマエのためにとか、オマエが必要なんだ、という理由がないとダメですね」

 

このことは私たちビジネスマンが部下やメンバーと関わり、業務の必要性や能力を伸ばす重要性を説くことがいかに重要であるかということに参考になるはずです。

 

選手たちの能力を伸ばすために原監督が取り入れているのが「目標管理シート」です。そうです、私たちビジネスマンのほとんどが取り入れているシステムを選手育成に取り入れているわけです。このことは原監督がサラリーマン時代に「伝説の営業マン」として腕を振るった経験からくるユニークな方法です。

「目標管理」のやり方は、1年生から4年生までがランダムに6名程度のグループになり、それぞれの目標を語りながら意見交換します。ここでも上下関係など関係なく、そして個人の能力や状態により、立てる目標もそれぞれです。しかし大きな目標ではなく、今の自分における「半歩先の目標」を立てることにしています。とんでもなく高く大きな目標ではなく、自分なりに考え努力すれば達成できる目標を立て、メンバー間で発表しあうことによって刺激を与えあい、モチベーションも高まることは明らかです。

 

最後にもう一点挙げるとすれば、原監督の「褒め上手」ではないでしょうか。2015年に箱根駅伝で初優勝したときには、レースのなかで終始「君たちは本当に強いな。すごい!」と声をかけ続けたそうです。5区の「山登り」で歴代新記録を叩きだした神野大地選手には監督車から「神野、国民的ヒーローになれるぞ」と声をかけ続け、ほんとうのヒーローにしてしまいました。

今年の箱根でも、第6区を走った秋山選手には「秋山、6区の神になれるぞ。神っているぞ!」と声をかけ続けました。その結果、秋山選手は区間賞に輝きました。

このような「褒め言葉」ですが、やみくもに褒めるのではなく、「その選手のモチベーションが高まり、もっとも力を引き出せる言葉」を考えているそうです。

 

今回は箱根駅伝という学生スポーツを題材としましたが、ビジネスにおける人材育成とチームビルディングにとって、大いに役立つ、活かせると考えられるのではないでしょうか。

 


***ビジネス心理コンサルティング ***
*******BMC*******
林恭弘より
 
 


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