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働く動機「何のために働くのか」

JUGEMテーマ:ビジネス


  ビジネス心理コンサルティングの林恭弘です。
  前回のブログ、働く動機「何のために働くのか」,琉き続きです。


  今や日本人で生活している人の働く動機である「食っていくため」は、生存に直接関わるものではなく、「人並みの暮らしの維持」であると述べました。
  しかしこれでは働く動機としてはいかにも弱い。なぜなら、「辛いことばかりの仕事の連続で、働く牋嫐瓩覆鵑討發Δ錣りませんわ。そやけど人並みの生活を維持していくためにはしがみついてでも働かざるをえないんでしょうな。」という思いが沈殿しているからです。


 しかしイキイキと働いている人がいることも事実です。ある講演会に登壇したときのこと、講演会後に私に声をかけてくれた青年がいました。20歳代後半ぐらいかと思われますが、私の講演に大変感銘を受けたのだと伝えに来てくれたのです。


 立ち話を少々させていただき、彼の仕事は自動販売機のメンテナンスの仕事であると教えてくれました。夏は炎天下、冬は氷点下にもなる厳しい環境での仕事です。
 「僕の職場の同僚たちは色々な理由を自分につくって辞めていく人が多いのです。『自分はこんな仕事につくために大学まで出たのではない』、『こんな仕事なら自分ではなくても誰でもできる』など、この仕事の意味を見つけられなくて離れていってしまうのですよ。残念なことです。」


 厳しい仕事ですから牋嫐瓩鮓つけられなければ、とうぜん長続きするものではないでしょう。しかも高い給与がもらえるわけでなければ尚更のことです。
 しかし彼は明らかに違うようでした。

 
  彼の仕事は担当エリアに設置されている自動販売機のメンテナンスです。飲み物の補充、機械の調整、集金などです。肉体労働をともなうある意味狠営瓦吻畛纏に見えるかもしれません。
 しかし彼は会社のマーケティング調査で決められた飲み物のラインアップだけに従った仕事をしないそうです。会社ではエリアごとにマーケティング調査がされ、周辺の居住者傾向・通学路・通勤路・時間帯などをデータとして考慮し、飲み物のレパートリーやラインアップを決定するのだそうです。
 それに従っていればある意味狠営瓦吻畛纏なのかもしれません。

 
  しかし彼は会社のマーケティング調査に任せきりではなく、時間をつくって自分の担当エリア内を歩いて回って見ると言います。
 そうするとマーケティング調査では表れない建設中のビルや、建築中の住宅が出てくるわけです。そして現場の大工さんや作業員さんは、特に甘い缶コーヒー飲料を好むのだそうです。
 彼はその情報を会社に報告し、交渉して現場周辺の自動販売機のラインアップを「甘い缶コーヒー飲料」にウエイトをかけます。すると売上高がまったく違ってくるのです。
 しかしどれだけ売り上げが増えても、給与にはさほどのフィードバックがないそうです。

 
  でも彼のモチベーションは給与だけではないようです。
 彼が飲み物の補充作業をしていると、休憩時間中のおじさんたちが声をかけてくれるのだそうです。「おにいちゃん、お疲れさん。おにいちゃんもたいへんやなあ。」ねぎらってもらえると嬉しいものです。
 さらに、「おにいちゃん、エエとこに目えつけてくれたなあ。ワシら体動かす仕事やろ。この甘いコーヒーが助かるんや。ありがとうなあ。」

 
  人は、自分の仕事をつうじて『誰かが喜んでくれた』ときに大きな充実感を味わうことができます。
 会社から受け取る給与はもちろん『生活の糧』として欠かすことはできません。

 
  しかし生活の糧だけではなく、人には『心の糧』が必要なのです。
 それが「ねぎらいや感謝のことば」などに置き換えられる、『承認の声』です。

 
  その『心の糧』がなければ、人は働く意味を見出せなくなります。

 
  働く動機「何のために働くのか」に続く・・・


 

  ビジネス心理コンサルティング
 林恭弘




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